URAN先生 インタビュー (その1)
前回のRaTe先生に続き,すぐに作家インタビュー第3弾です。
今回は、主にペンギンクラブ、メガストアHなどで活躍中のURAN先生にインタビューです。
そして、初の女流作家さんインタビューとなります。
女流作家さんと言うよりは、別の意味で若干インタビューしづらい部分があったのですが…
今回もエロトークを気にしないでインタビューができる、カラオケBOXにて収録させていただきました(^_^;
ゲストプロフィール
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URAN(うらん) 現在、コミックペンギンクラブ山賊版(辰巳出版)やコミックメガストアH(コアマガジン)などで活躍中! 女性歌手のUR@N、ロリ系エロマンガ家の雨蘭とは別人。 主に成人向け漫画を描く。福岡県出身東京在住。 2006年にデビューし、08年には自身初の単行本「誘惑はあかね色」が富士美出版から発売中。 【HP】URAN-FACTORY |
URAN先生は実は私とデビュー前からの友達で、よく遊びに行ったり、飲んだりしている間柄でもあったりするんです。それ故に、今さら面と向かってインタビューというのが、なんとなく気恥ずかしいというか、ようするに、インタビュアーと、受け手という立ち位置にお互い慣れていないという事ではあります(^_^;
でも、結構遊んでいるにもかかわらず、マンガ以外の事。学生時代、デビュー前、マンガの描き方などはあまり聞いたり話したことはないんです。ま〜飲みの時は、たいていどうでもいいこと話してますし、大勢いるので、逆にこういうときにしっかりインタビューしなくては行けないとは思いました(^_^;
というわけで、まずはファンにとってはどうでもいい話、私とURAN先生とのお話から…(すいません)<(_ _)>
■稀見理都との出会い え?僕はプロ読者?!
| 稀見: | え〜と、URAN先生は実はデビュー前から知り合いで、よく遊んでいたので、こういう席で改めてインタビューするのは少し恥ずかしいですね(^_^; でも、一応形式的に… よろしくお願い致します。 |
| URAN: | よろしくお願いします。 |
| 稀見: | まずは、私との出会い編と言うことで(笑) でも、いろいろ思い出そうと頑張ったんですが、思い出せないんですよ(^_^; 一番最初のきっかけっていったい何でしたっけ? |
| URAN: | 最初は例の某オタク系SNSですね。 |
| 稀見: | ああ〜あそこですね。今かなり怪しい状態になっているSNSですね。私が最初に始めたSNSですよ。mixiやる前ですね。小心者だったから、そう言う小さなコミュニティーでセコセコ日記書いてましたね(^_^; |
| URAN: | 確かそのSNSで「エロマンガ系」のコミュニティーをいろいろ漁っていたんですよ。そしたら稀見さんがいて、凄い数のエロマンガのレビューをしていらしたんで、最初目に付いたんです。当時は、mixiは比較的近い友達しかコミュニケーションしてなかったんですが、そのSNSでは、全く知らない方からのマイ○○の申請は来るもの拒まず承認していました。 オタク系SNSというコンセプトだったのでマンガの読者側の感想などを聞きたいと思っていたんです。 そしたら、稀見さんがたくさん「エロマンガ」のレビューをしていて、これはプロの読者だな!!と思って、声をかけたんです。 |
| 稀見: | プ、プロの読者ですか(^_^; 光栄ですが、何となく褒められているのかが微妙な位置だ(笑) |
| URAN: | 当時は割と精力的に同人活動をしていた頃ですね。ですが、売り上げは特に上昇する事もなく、大手とかプロとかになりたい!という事ではなかったんですが、とにかくもっとエロマンガをうまくならないとダメだ!と言う気持ちが強かったんです。 |
| 稀見: | それで、まだアマチュアだったURANさんにでも、私ならそういう読者目線で何か言ってくれるだろうと…(^_^; |
| URAN: | 「俺、ちょっとエロマンガ好きだよ」ぐらいのレベルだと読んでいる傾向が偏っていたり、その雑誌のマンガしか知らなかったりりするので、その程度ではダメだなと(笑) 稀見さんはなんか、もっといろんな事知ってそうだな〜というのが何となく感じられて(笑) |
| 稀見: | いったい私はSNSでどんなオーラを出してたんだろう(^_^; でも、そんなにエロマンガのレビューしてたっけな? レビュー以外にどうでもいい蘊蓄日記ばかり書いていた気はするけど(笑) ああ〜でも、何となく思い出してきました。それで、SNS内で友達になって「同人描いてます、じゃ読んでください!」と言う話になって、そしたら大量の同人誌がうちに送られてきたんでした(笑) |
| URAN: | す、すいませんでした(^_^; |
| 稀見: | あ、でも私は人のマンガの感想を言うのが好きなので、全然苦になりませんでしたよ。 ただ基本的には「向上心」がある方のみで、趣味で描いている人のマンガ批評をすることはないです。ただ、どうしたらいいでしょうか? どこがいけないんでしょうか? という意見を聞きたい方には、正直にいいところと悪いところを、原稿用紙2枚分ぐらいいつも書いてましたね(^_^; |
| URAN: | もう少し「引き」の画面(人物を少し小さく描いて、周りの背景などを見せて状況を説明する効果がある)を増やそうとか、コマ割、枠線の印象など、自分では思いもしなかった部分を指摘していただいて非常にありがたかったです。 |
| 稀見: | こんな事を1年半ぐらいやってたかもしれませんね〜 |
■デビューのきっかけ。でも黒歴史は除く!
| 稀見: | 実はいろいろな黒歴史があるのは知っていますが(笑)、正式なデビューは山賊版ですよね? この時はどういう経緯でデビューが決まったんですか? |
| URAN: | ある日突然、HPに置いてある私書箱からメールが来たんです。 その頃はペンクラ、及び山賊版で新人を何人か立て続けにデビューさせていた頃で私もその一人としてデビューしないかと。で、後日自分のデビュー作を掲載させていただいた本が届いて見てみたら、知り合いである柚木N'さんの名前が表紙にデカデカと載っていて、柚木N'さんとは以前からお互いのHPで相互リンクさせていただいていたので、「ひょっとして、柚木さんにオファーしたあと、リンクをたどってうちに来たのかな?」と思ったのですが、担当さんが全然違う人だったので、単なる偶然でした(笑) あと、当時から柚木N'さんは多忙で定期的に執筆していた雑誌はいくつかあったけど、辰巳出版での執筆はその時までなく、ゲスト執筆で描いた号に一緒に載ったというのもちょっとビックリでしたね。 |
| 稀見: | で、デビューされるわけですが、いきなり連載作品でしたね。これは、どういう経緯だったんですか? |
| URAN: | 最初の打ち合わせを辰巳さんの編集部に行ってしたんですが、その時に「幾屋大黒堂」さんと言う作家さんが、ちょうどその時で描いていたマンガが全7話の連載マンガ(白濁の翼 ~アザナエル~)だったんです。 幾屋先生もこの作品をかなり暖めてきてた作品だったらしく、1話を出すときに、すでに最終話までのプロットまで考えて出していたそうなんです。 そういうかっこいい逸話を聞いて、うちも、シリーズもので行こうと決めました。最初に最後までのあらすじを考えておけば、ネタ出しにも困らないなと思ったんです。 あと、連作だったら人気が出なくても最終回まで最低でも2回以上は描かせてもらえるというせこい計算もありましたよ(笑) |
| 稀見: | なるほど、自分から連載をアピールしたんですね。でも、それはあくまでほされないために(^_^; でも、しっかり連載を終了させたんですから問題ないでしょう。 |
| URAN: | だいたい4〜6話ぐらいの構成で、三角関係もので元さやに戻る、というのは決まっていたんですが、でもそれだけだと同じヒロインばかりになっちゃうので、女の先生が他の男性とHしたりとか、新たに女の子キャラクターを入れて3Pの描写とかしましたね。 |
| 稀見: | でも、デビューにして連載を勝ち取ったわけですから、それはすばらしいですよ〜 |
| URAN: | ま、でも人気が出なかったらすぐに打ち切られていたとは思いますよ(^_^; |
■デビューするための極意!
| 稀見: | ちょっと聞きたい部分があるんですが、メールで辰巳さんにオファーを受けたというのがデビューのきっかけ、というのはわかったんですが、編集の方は何かURANさんのマンガを読んで判断したんですか? |
| URAN: | いや!本当にたまたま偶然に担当さんがホームページを見て、その時ページに貼っていた「アルカナハート 」という格ゲーの同人誌の表紙を見て「おっ!これはなかなかいい絵を描くじゃないか!」という風に評価していただいて、それで連絡をくれたんです。私もこの表紙の絵は気に入ってはいたんですが(^_^; |
| 稀見: | ええ〜そうなんですか?! 今は、マンガなんかをいっさい見なくても、イラストだけでオファーが来るもんなんですね。 |
| URAN: | 知り合いの作家さんにも言われたんですが、エロだストーリーだ!と言うよりも、まずはかわいい女の子を描けないことには始まらない!らしいです。それが最低限だ!とは言ってましたね。 |
| 稀見: | 今のメジャー系マンガ雑誌とは逆の発想ですね。マンガ力より、なによりキャラクター(しかも造形)力優先なんですね。これはいいことを聞きました。エロマンガでデビューを狙っている方は、とにかくかわいい女の子をホームページの目立つところに置いておくことですね(笑) |
| URAN: | エロマンガやイラストって2次元で作るものだから、3次元のものとちがって「完璧」であるべきモノだと思うんです。 実際には違うのですが、顔や体が左右対称だったり、少しはゆがみのあるようなモノも少し単純ににデフォルメされていたり。だから、2次元のものを見るときって、3次元のものを見るときよりも目が厳しくなっていて、少しの歪みでもすごく目立って見えてしまうんですよ。 3次元の女の子のグラビアなんかを見たときに、変なところにホクロやしみがあったり、肉付きが良すぎたり悪かったりしても相手は自分と同じ人間なんだから、不完全であることが自然と感じるものですが、2次元の女の子になると不完全=不自然に見えてしまうようです。 また、たとえば物凄く美しいモデルさんや女優さんなんかを見て「完璧に美しすぎて少し怖い」と思ったことはないですか? 2次元ではそんな現象はありませんよね。 エロマンガの読者は理想の女の子で抜きたい!という気持ちがあると思うのでそのオカズたるヒロインの容姿は完璧にカワイイのが前提というのが無意識にあって、その上で眉が太いのが好きとか目が大きいのが好きとか少したれたおっぱいが好きだとかの理想と照らしあわせていくんじゃないかと思います。 そして、描く人間の方も、そういう好みやフェチを理想の形にデフォルメしたりしていますね。 |
■ペン先は一生もの!?
| 稀見: | 高校までは福岡にいて東京の大学に進学ということで上京なさったそうですが、いつごろからマンガ家になりたいと思っていたんですか? |
| URAN: | 小さいときは、小学生ぐらいですかね、あまりマンガなどは読んでなかったんですが、学校の図書室に、ますむらひろしの「アタゴオル玉手箱」があったんですよ。 |
| 稀見: | ああ〜僕も好きです。猫の絵がかわいいですね〜 |
| URAN: | ああ〜図書室にマンガがある〜と思って。他にもあったんですが「カムイ伝」とか「はだしのゲン」とかあったんですが、怖いじゃないですか〜(笑)なので、うちが初めてハマッたマンガは「アタゴオル玉手箱」だと思います。 その後に「らんま1/2」にハマッって、小さかったのであまりお金がなかったんですが、買って読んでたら高橋留美子先生の他の作品とかの宣伝もあるじゃないですか? それで「めぞん一刻」「うる星やつら」その他の短編とかにもはまりましたね〜 |
| 稀見: | なるほど、そこで完全に高橋留美子にハマッったんですね〜。私とは流れが逆でさかのぼる形ではありますが… ほんと、みなさん高橋留美子は通りますね〜(^_^; |
| URAN: | 絵はもともと小さい頃から好きでお人形さんとか描いていたんですが、結構Hな絵とかも描いていて(笑)「キャノン先生」っぽい事はしてましたね。もしかしたらそういう素養は少しはあったのかもしれませんね(^_^; |
| 稀見: | 性的な興味、好奇心があったと言うことでしょうね〜 わかります、わかります。 |
| URAN: | 小学4年生くらいからファンタジーっぽい話を考えたりオリジナルキャラを作ったりしてマンガ(とよべるほど立派なものではないのですが)を描き始めました。 でも、設定とキャラだけ作ってストーリーは途中で続きが思い浮かばなくて別のマンガを描き始めたりを繰り返していて。高校2年生くらいのときに投稿しようと思って短編をいくつか描いてみたのが初めてちゃんと最後まで描いた作品でした。 小学校から中学に上がる頃くらいに「幽遊白書」が爆発的に流行っていて、蔵馬という美形キャラにハマって友達とキャーキャー言ってました(笑) その頃には同学年の子達はマンガ、アニメは卒業していましたので、自分たちがオタクだという自覚もありました。 で、そんな頃友達と天神のアニメイトに幽白のグッズを買いに行ったらショーケースの中にファンロードでなんとなく存在を知っていた【同人誌】が売ってあって、それを買ってみたのが…… 腐女子へのきっかけですね~。モロ18禁のヤオイものでした…(^_^; |
| 稀見: | ああ〜それはある意味王道というか〜(^_^; |
| URAN: | でも、最初は嫌悪感があったんですが、もうおきまりのパターンというか、徐々にハマッていって… ま〜蔵馬とか飛影だとか言って(笑) で、福岡にも即売会はあるんですよ。福岡ドームとかでやるんですが、それにも行くようになって… で、うちが初めて作った同人誌が中2の時のコピー誌(幽遊白書)で、友達と一緒に作った奴なんですよ。 |
| 稀見: | マンガを描く方法というのはどのように学んだんですか? |
| URAN: | ファンロードの影響は大きいんですが、昔デリータかICが「マンガの描き方」みたいな本を出していたんですよ。 |
| 稀見: | ああ〜よく画材屋のスクリーントーン売り場なんかに一緒に売ってましたね? |
| URAN: | トーンはやっぱり高くて子供にはなかなか手が出せなかったんですよ。でも、イベントに行くと5枚で1,000円とかで売っているのでよく買いに行ってました。画材とかは興味があってよく買いあさってましたね。 で、そう言う本を参考に付けペンの使い方を覚えたんですけど、うちはもの凄くその本を鵜呑みにしていて、付けペンってある程度使うと摩耗というか、丸くなってきて使い捨てないといけないんだけど、その事が本に書いてなかったので、ずーっと使うもんだと思ってたんですよ(^_^; |
| 稀見: | 万年筆みたいな感覚ですね。でも、万年筆でも取り替えはしますが… |
| URAN: | 線が太くなろうが、錆びようがとにかくずーっと使うもんだと… これは22、23歳ぐらいまでずーっと勘違いしてましたね(笑) だから、なんで自分の線はいつまで経ってもうまくならないんだろうって〜(^_^; |
| 稀見: | でも、逆にその状態で描き続けていたというのも凄いです。あ〜だから初期の同人誌のURANさんの線はブレが多かったんですね〜(^_^; |
■次回の予告
次回は貴重な未発表投稿作品や、作品の裏話などのお話を聞いちゃいますよ〜
URAN先生の創作の秘密、作品の考え方など貴重はお話満載。
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